2009/11/16
 「白い?鳥」シリーズの第4弾として浅野利幸さんよりハクセキレイ、井上正さんよりカルガモの例を紹介してもらいます。
 

白色化ハクセキレイ(写真1)

ハクセキレイ 2009年10月24日の早朝(7時38分)三番瀬の海岸に一羽の白いハクセキレイ(白色化"leucistic")が採餌しておりました。普通のハクセキレイに比べてなかなか人を近くに寄せない鳥でした。
正確を記する為我孫子市鳥の博物館の斉藤様に確認して頂きました。参考になるかと思いますのでそのメールも掲載させて頂きたいと思います。

撮影:浅野利幸さん、平成21年10月24日、三番瀬



普通のハクセキレイ若鳥(写真2)

ハクセキレイ 用語の使い方として、メラニン色素がまったく無い白化(albino)とメラニン色素が不足している白色化(leucistic)を区別したほうがよいと思いました。

撮影:浅野利幸さん、平成21年10月24日、三番瀬


鳥の博物館、斉藤さんのメール抜粋

珍しい写真ありがとうございます。
おっしゃるとおり、(写真1は)ハクセキレイの白色化個体だと思います。
本来黒色になるべき部分がうっすらと灰色がかっていますし、脚や嘴にも黒い色素が残っているので、完全な白化個体ではないようです。
また、(写真2は)顔がやや黄色みがかっているので、今シーズン生まれの第一回冬羽の個体だと思われます。
このような色素異常は、遺伝子の突然変異によるもので、ある確率でどんな鳥にも起こりうるもののようです。

今年も手賀沼公園で鳥を観察している人から、頭の白いスズメ、翼の一部が白いハシボソガラスなどの白化個体情報が博物館に寄せられました。また春には龍ヶ崎の方から、家の軒先のツバメの巣から白いヒナが巣立ったという情報と写真をいただきました。

白化個体がその後、どのような運命をたどるのかは不明ですが、よく目立つので天敵に襲われやすかったり、さまざまな点で、野生の中で生きていく上で不利なのでしょう。もし、白化が有利ならば、世の中白化個体ばかりになってしまいますよね。



白化カルガモ(1)

カルガモ最初遠くでしたのでアヒルだと思っていました。
そこへ 地元のバーダーが来て、あれは白化カルガモだと言うのです。

撮影:井上正さん、平成21年10月15日、蒲生干潟



白化カルガモ(2)

カルガモ
よく見ると 普通のカルガモと一緒にいます。大沼にいたものが 最近蒲生干潟に移って来たと言っていました。

撮影:井上正さん、平成21年10月15日、蒲生干潟



シリーズは「白い?鳥」「白い?鳥(2)」「白い?鳥(3)」で紹介しております。
他の事例をお持ちの方は是非ご提供下さい。