日 時 | 2025年3月8日(土) 7:30〜16:30 曇り |
内 容 |
昨年まで銚子・波崎カモメ探鳥会としていたが、今年はカモメに拘らず広く漁港の鳥たちを観察する探鳥会として実施こととなった。当日は参加者19名が車5台に分乗し、7時30分過ぎに我孫子駅を出発、途中道の駅「発酵の里こうざき」で休憩をとった後、目的地の銚子へと向かった。 最初の探鳥地である川口漁協駐車場に10時前に到着し探鳥を開始した。港では漁船の水揚げがなく、カモメの数は少なかったが、それでも100羽ほどが防波堤にとまっていた。いつもはユリカモメが沢山いる場所だが、この日はなぜかユリカモメの姿はなく、セグロカモメ、ウミネコが多く、オオセグロとカモメ(ただカモメ)ちらほら混ざっていた。堤防に止まっているカモメの群れを丹念に探してみると、シロカモメとワシカモメが1羽ずつ見つかり、最初の探鳥スポットで基本8種のうち6種が確認できた。川口漁協駐車場で1時間ほどカモメを観察した後、カモ類やサギ類などカモメ以外の鳥を探しに千人塚に向かった。千人塚ではカルガモ、ヒドリガモ、スズガモ、キンクロハジロなどのカモ類やウミウ、ヒメウのほかアオサギ、イソシギなどが観察できた。千人塚を下りて駐車場に向かう途中、護岸の下にアカエリカイツブリが泳ぐ姿も見られた。 次に第3漁港に向かい、漁港入り口近くの駐車場で下見の時に見られたインドハッカを探したが、残念ながらこの日は見ることができなかった。その後、ミツユビカモメを探しながら第3漁港の中を車で走ったがミツユビカモメも見つからず、12時になったのでウォッセに立ち寄り昼食タイムにした。 昼食とお土産の買い物を済ませ、12時40分頃ウォッセを出て、第3漁港最西端の干潟に集まっている数10羽のカモメに交って数羽のタイミルセグロカモメが見られた。次にサギを探しに黒生漁港に向かい護岸に車を止めると、近くに10羽ほどのクロガモの群れが泳いでおり、その先にはハジロカイツブリの群れも見られた。港の東端にはアオサギやコサギと共に期待していたクロサギを3羽観察することができた。また、遠くて確認に手間取ったがオオハムも1羽確認できた。13時20分頃に黒生漁港を出て、再度ミツユビカモメを探して第3漁港の中を回ったが見つからず、旧波崎漁港に向かった。 13時40分頃に利根公園駐車場に車を止めて漁港で鳥を探すとスズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、オカヨシガモ、オオバンなどと共に夏羽のハジロカイツブリが見られた。ここではオオホシハジロが見つからなかったので、少し下って銚子大橋の先の河畔で探すと岸からすぐ近くでオオホシハジロが泳いでいるのを見ることができた。その後波崎カモメ公園先の道路脇からウミアイサを探したが、ウミアイサは見られず、代わりにダイゼンが2羽確認できた。さらに波崎新港に足を伸ばすと対岸の防波堤近くを泳ぐウミアイサを見つけることができた。波崎新港では他に目新しい鳥は見られず、15時を回ったのでここで探鳥を終了し帰路に就くことにした。 16時30分頃に休憩場所の直売所しもふさに到着。ここで鳥合わせを行って探鳥会を終了、解散となった。今年も昨年と同様カモメの数が全体的に少なく、ミツユビカモメは残念ながら見つからなかったが、神崎からの往復の道中で見つけた猛禽やタゲリ、キジなども含めて55種プラス番外1種が確認できた。3月というのに冷たい風が吹き、冬のような寒さの中での探鳥会となったが、思ったより多くの種が確認でき、普段見ることのできない海鳥の探鳥を楽しんでもらえたようだった。 報告 関口 英治 |
認めた鳥 |
コブハクチョウ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、マガモ、オナガガモ、オオホシハジロ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、ウミアイサ、キジ、キジバト、オオバン、カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、タゲリ。ダイゼン、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、ワシカモメ、シロカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、タイミルセグロカモメ、オオハム、ヒメウ、ウミウ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クロサギ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ノスリ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、アカハラ、ツグミ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、アオジ 計55種 番外:カワラバト(ドバト) |
参 加 者 | 19名 |
カモメ (t)

シロカモメ (k)

ワシカモメ (k)

千人塚から鳥を見る (i)

アカエリカイツブリ (t)

キンクロハジロ (w)

タイミルセグロカモメ (k)

クロガモ (f)

ハジロカイツブリ (f)

ヒメウ (t)

オオホシハジロ (w)

セグロカモメとダイゼン (f)

撮影 深沢順子(f)、岩本二郎(i)、片田寛子(k)、土田遥斗(t)、渡邉俊文(w)