日 時 | 2024年6月1日(土)〜2日(日) |
内 容 |
5年振りの開催となった松之山探鳥会は19名の参加者を得て、午前7時30分に小型バスで我孫子駅北口を出発。目的地までは約250kmの道のりで、少しでも探鳥時間を長く取れるようにと、昼食はバスの車内で済ませ12時15分に最初の探鳥地に到着。バスを降りて少し歩くと、早くも杉の木の梢にとまるブッポウソウが一行を出迎えてくれた。鳥を探しながら付近を歩き、キビタキやヒガラの声が聞こえる杉の木立を抜けると、昭和に戻ったような田園風景が広がっていた。 幸先よくブッポウソウが見られたので次の探鳥地である美人林に向かった。美人林はすらりとしたブナの木が生えそろう名前の通りの美しい林で、奥の方からアカショウビンの声が聞こえてきた。アカショウビンの姿を見ようと林を歩いたが姿を見ることはできなかった。キビタキの囀りやキツツキのドラミングも聞こえたが、ブナの葉が繁っていて姿を確認するのは難しかった。 次に過去にチゴモズが見られたポイントを訪れたが、残念ながらチゴモズの姿はなかった。それでもこの場所では、サシバ、オオタカ、アオバト、ノジコ、ホトトギス、オオヨシキリなど多くの種が確認でき、日本昔話に出てくるような懐かしい風景も相俟って、松之山の雰囲気が満喫できる場所だった。 初日の最後は宿の近くの天水越地区でブッポウソウを観察。明るい順光を受けて電線と杉の木の間を何度も飛び交い、ブルーとオレンジの鮮やかな色合いと、華麗な飛翔の姿を堪能することができた。ブッポウソウのポイントから鳥を探しながら徒歩で宿に向かい、16:30旅館にチェックインし、入浴後に宴会場で全員そろっての夕食。夕食後は有志が幹事部屋に移り2次会で盛り上がった。 2日は午前5時から早朝探鳥で宿の付近を歩いたが、出発して間もなく雨が降り始めた。林の奥からアカショウビンの声が聞こえてきたので姿を探すが確認できず。前日のブッポウソウのポイントでは電線にとまっていたが雨のためか飛ぶ気配はなし。雨が激しくなったので早めに切り上げて宿に戻り朝風呂に入ることにした。 8時30分の出発時間には土砂降りだった雨は上がり、雲の切れ間に青空も覗いていた。 前日のチゴモズのポイントを再訪、改めてチゴモズ探索にチャレンジした。一瞬モズの姿を捕らえたがすぐに飛び去ってしまい、種の同定はできずじまいだった。それでもこの日は参加者全員がノジコの姿を確認し、少人数だがアカショウビンの姿を見た人もいた。チゴモズ出現を願ってしばらく粘ったが、時間が迫ったので次の探鳥地である長野県栄村に向かった。「道の駅信越さかえ」でお昼休憩を取り、平滝駅近くの林道でブッポウソウを探し、遠くの電線にとまっているのを確認したが、雨が激しくなったのでここで探鳥を終了して帰途についた。帰路は目立った渋滞に遇うこともなく6時20分我孫子駅北口に到着した。2日目は天候が心配されたが、早朝探鳥を除いては大きな支障とはならず、事故なく無事に探鳥会を終えることができた。 参加者の皆さんのご協力に感謝いたします。 報告 関口 英治 |
認めた鳥 |
カルガモ、キジバト、アオバト、アオサギ、ダイサギ、ホトトギス、カッコウ、トビ、オオタカ、サシバ、クマタカ、アカショウビン、ブッポウソウ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズSP、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオヨシキリ、ミソサザイ、ムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ 計41種 番外 カワラバト(ドバト) |
参 加 者 | 19名 |
5年振りの松之山 (s)
美人林で鳥を探す (s)
美人林を進む (s)
どこか懐かしい風景 (s)
皆で聴き入る (s)
サシバ (f)
クマタカ (f)
サンショウクイ (f)
ブッポウソウ (f)
ブッポウソウ (f)
アオゲラ (f)
ノジコ (f)
撮影 関口 英治(s)、深沢 順子(f)