探鳥風景

甘田でオオセッカを(m)

日  時2024年5月26日(日)
内  容  我孫子駅北口に集まった16名は、五台の車に分乗して、午前8時過ぎに出発し、9時過ぎに最初のトイレ休憩地「直売所 しもふさ」に到着した。そこではツバメが飛び廻り、軒下の巣のヒナに給餌をする様子が見られた。そこから、神崎大橋を渡って、稲敷市に入り30分ほどで走って甘田の葦原に着いた。遠くにホトトギスの鳴き声が聞こえ、葦原では、ヒバリ、セッカ、オオヨシキリの囀りが盛んであった。葦原を探していると、葦の茎にとまったセッカ、コヨシキリをスコープにとらえることができた。そして、めざすオオセッカの「ジュルルル」という独特の鳴き声が聞こえていたが、なんと茎の上にはっきりとその姿を認めることができた。今探鳥会の大収穫である。
 その後、大杉神社でトイレ休憩。神社の森からはキビタキの鳴き声が聞こえた。そこから、幸田交差点で県道5号を龍ヶ崎方向へ、上根本地区の麦畑へ向かった。探鳥会5日前の下見の時には実った麦畑が広がり、穂の上にコジュリンを見ることができたが、当日はすっかり麦が刈られていた。しかし、セッカが飛びまわる中、麦の切株に、頭の黒いコジュリンを見ることができ、ホッとした。
 この後、「房総のむら」で昼食をとり、印旛沼に向かった。
印旛沼では、オオヨシキリの鳴き声が騒々しい中に、時々ヨシゴイの鳴き声が聞こえる。しばらくすると、ヨシゴイの飛翔する姿が認められた。下見の時には、かなり長い間飛んでいたが、この日は風が強く、飛んだと思ったらすぐに葦原に姿を消してしまう。また、葦原からヒクイナの鳴き声も聞こえた。(『源氏物語』の「明石」巻で「水鶏(くいな)のうちたゝきたるは」とある「水鶏」とはヒクイナのことである)
 最後に、栄町のふれあいプラザ横の公園東屋で鳥合わせをして、解散した。

報告 和田 敏男

認めた鳥 キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ヨシゴイ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ヒクイナ、ホトトギス、コアジサシ、トビ、サシバ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオセッカ、オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ、ムクドリ、イソヒヨドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュリン 計34種
参 加 者16名


オオセッカ(s)

 

さえずるオオセッカ(s)

 

稲敷市西端部にてコジュリンを(s)

 

コジュリン(s)

 

房総の村で昼食(s)

 

北印旛にて(m)

 

オオヨシキリ(s)

 

キジ(s)

 

栄町ふれあいプラザで鳥合わせ(s)

 


撮影 松田 幸保(m)、相良 直己(s)