日 時 | 2022年6月5日(日) |
内 容 |
午前8時に我孫子駅北口に探鳥会参加者16名が集合し、打ち合わせ後4台の車で出発。
6号線経由で取手方面へ、大利根大橋手前を左折して利根水郷ラインへ。平岡信号を左折し、安食バイパスへ、佐原方面へ向かう。常磐大橋手前の直売場「しもふさ」でトイレ休憩。常総大橋を渡り、第一の探鳥地に9:30頃到着。 ジュクジュクジュクと囀りながら草の葉先から1-5mぐらいの高さに垂直または放物線を描くように飛ぶ「オオセッカ」の囀り飛翔を観察。オオセッカは葦がまばらに生えるスゲ類やイネ科植物の草原に営巣し、青森・秋田・千葉県で繁殖する絶滅危惧種です。当日は強風で囀り飛翔は放物線が横に流される飛翔になっていた。他にオオヨシキリの囀り、セッカ・ヒバリの囀り飛翔が見られた。 この後 西ノ洲の蓮田でバンを見、霞ヶ浦南端の和田公園でトイレ休憩。ガビチョウの鳴き声が聞こえました。その後、第二の探鳥地に到着。 黄金色に実る麦畑で黒頭巾(夏羽)のコジュリンを探す。麦畑の畦の高い草に止まり囀るコジュリンを観察する。比較的近くで囀ってくれたので皆、感激する。コジュリンは本州と九州で局地的に、長野・山梨・熊本県の高原で、また青森・秋田・茨城・千葉県等の低地の葭原などで繁殖します。ニホンイタチが農道を横切るのが見えました。 コジュリンの囀りを満喫したところで、お腹もすいてきたので房総のむらの休憩所で持参した昼食を摂り、トイレ休憩後、13:30出発し、第三の探鳥地印旛沼に向かう。風が強くヨシゴイはしばらく飛ばなかったが、オオヨシキリの囀りの中、ウシガエルの鳴き声を小さくしたようなウーウーというヨシゴイの鳴き声が聞こえ出し、ヨシゴイが葭原すれすれに飛び出すようになった。ヨシゴイは体重100gとゴイサギの500gと比べ軽いので葦の茎・蒲の葉に止まっても倒れない。生えたままの葦の茎や草を折り曲げ束ねた間に葦などを編むようにして皿型の巣を水面から0.3〜1mの高さに造る。常に風に揺れる葦に営巣するために茎に縫い付けるようにしている。飛んで降りたあたりにみえないが、巣があるのでしょう。また葭原の葦の中を移動し昆虫・クモ等を捕食し、危険を感じると立ち止まって、首を伸ばし、上を見上げ、葦に擬態するまるで忍者のような鳥です。ここでオオヨシキリの囀りとヨシゴイの鳴き声・飛翔を満喫し印旛沼を後にしました。 15:00頃栄町役場横の公園で、鳥合わせ後、現地解散、帰途につく。当日は雨が心配されましたが、曇りの天気で、手賀沼ではほとんどお目にかかれないオオセッカ(絶滅危惧種)、コジュリン(絶滅危惧種)、ヨシゴイ(準絶滅危惧種)の観察を楽しんだ探鳥会でした。なおホトトギスの鳴き声がところどころできこえました。 報告 鈴木静治 |
認めた鳥 |
キジ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ヨシゴイ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、バン、ホトトギス、コチドリ、コアジサシ、ミサゴ、トビ、ノスリ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ウグイス、オオセッカ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュリン 計32種、番外カワラバト、ガビチョウ計2種、鳥以外にはニホンイタチ1種。 |
参 加 者 | 16名 |
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