日 時 | 8月4日(日) 午後7時〜8時20分 |
観察場所 | 岡発戸谷津(主にホタル・アカガエルの里付近) |
内 容 | 毎年夏の恒例行事「ホタルの夕べ」を当会と鳥の博物館友の会の共催で行いました。
当日カウントできたヘイケボタルの数は183頭で去年より少し増え、今年も100頭超を記録できました。これで10年余り連続して3桁の観察数となります。 午後7時までに集合し、谷津ミュージアム会長でもある木村さんから改元の令和に因んで万葉集をひも解いて、万葉の時代からホタルが人に親しまれていたことなどをお話しいただきました。万葉時代のクイナの鳴き声は夏クイナ(ヒクイナ)のことで、当時はクイナとヒクイナが区別されていなかったとのこと。最近、谷津でヒクイナの声が夜に聞かれることもあり、この話題となりました。こうした事前レクチャーの後観察会をスタート、15分程歩くと谷津に入ります。しばらく歩くと先ずは夜にレースのような花を咲かせるカラスウリを観察し、その後ホタルの棲息域の湿地になるとホタルが見え隠れしはじめ、ライトを消して暗闇に目を凝らします。最初はポツリポツリと仄かな光りが飛び交いますが、棲息が集中する湿地域に入ると突然その数が増えてきます。ホタル・アカガエルの里付近の水辺にもホタルが乱舞しはじめると、参加者からは密やかな歓声があがり、子供たちのグループは大喜びで仄かな灯りを手に包んで観察する子供もいました。 観察会に初参加の方が数名、ホタルが初めてという人もいて、夏の夜の幽玄と癒しのひと時を楽しんで頂けたかと思います。 貴重なホタルの棲息地が身近にあるのは、日ごろから谷津の保全・整備をされている谷津ミュージアムの会などボランティアの方々のご尽力のお蔭であり、この場を借りてお礼申し上げます。 我孫子近隣のホタル棲息地は限られており、この地が今後も持続的に保全されることを願い報告とします。 報告 桑森亮 |
参 加 者 | 当会会員8名、その他9名 計17名 |