日 時 | 2019年4月20日(土) |
内 容 | 渡り途上のシギチを訪ねる春定番「葛西臨海公園探鳥会」が今年も開催され、幹事含め16名が参加した。当日は弱風、晴れ、大潮、干潮11:36 と絶好の探鳥日和。昨年の41種を超える50種を観察できた。ダイシャクシギ、チュウシャクシギ等を全員が比較的近くから長時間観察できたほか、幸運な参加者はオオルリの飛翔を観察することもできた。
・ 9:00〜10:30:公園林間部 ― 日本庭園近くでカワラヒワ、シジュウカラの囀りに迎えられてから、林を抜け渚へ。隣接する第二駐車場跡地では東京オリンピックのカヌースラローム競技会場の設営工事が急ピッチで進行中だが、週末で休工中。林を抜けた堤防から、波間に浮かぶ鮮やかな夏羽のカンムリカイツブリ、水面上を飛翔するイソシギを観察。 ・ 10:30〜12:30:西の渚と周辺水路 ― 潮干狩りを楽しむ家族連れの上をスズガモの大群が飛翔、近くの水路に着水。暫くしてダイシャクシギ、ホウロクシギの姿を発見。早足で移動しながら、反った長い嘴を干潟に突き刺し採餌している。突堤先端の岩礁では10羽ほどのチュウシャクシギがしきりに嘴を上下させながら採餌。磯辺のカニを食べているのだろうか。東渚にスコープを向けると、おぼろげながらクロツラヘラサギの影。またスズガモの群れやウミアイサなどを近くからじっくり観察でき、参加者一同しばし見とれる。その後水族園前を通って鳥類園へ。干潟には、大半が夏羽の黒い頭をしたユリカモメ、そしてミヤコドリとチュウシャクシギの群れ、そしてまたまたダイシャクシギの姿も。 ・ 12:30:鳥類園前の広場で昼食 ・ 12:45〜14:45:鳥類園 ― ウオッチングセンター前のクイナ池で運よくクイナとヒクイナを観察したあと、下ノ池(汽水湖)から上の池(淡水湖)の順で回る。主目的のシギチはコチドリの外ほとんどいなかったが、途中の散策路で木立のなかのオオルリに遭遇。20人を超えるカメラマンに混じってうまい場所に陣取ることのできた数人の参加者だけがブルーを輝かせて飛び立つオオルリを目にすることができた。 ・ 14:45〜15:00:最後に、ウオッチングセンターの前で北帰行直前のキンクロハジロなどを観た後、鳥類園前の広場で鳥合せ、解散。10km以上歩いたが、足の疲れを忘れさせてくれる、出会いに満ちた探鳥会だった。 なお参加された岩本さんから、当日早朝探鳥会開始前に鳥類園でキビタキとセンダイムシクを確認したとの情報があったことを参考として報告します。 報告 千葉洋 |
認めた鳥 | オカヨシガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クロツラヘラサギ、クイナ、ヒクイナ、バン、オオバン、コチドリ、メダイチドリ、ミヤコドリ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、トビ、コゲラ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、オオルリ、シロハラ、アカハラ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ
計50種 番外:カワラバト |
参 加 者 | 16名 |
カンムリカイツブリ
葛西臨海公園の海岸で最初に迎えてくれたのは夏羽に変わった2羽のカンムリカイツブリでした。
撮影:浅野利幸
コサギ
渚間の水路の岩礁で婚姻色に変わろうとしている1羽のコサギがエサを啄んでいます。
撮影:関口英治
亜種チュウダイサギ 婚姻色
岩礁では既に婚姻色が現れつつある亜種チュウダイサギも餌をさがしています。
撮影:浅野利幸
チュウシャクシギ
約10羽ほどのチュウシャクシギが水路の突端に飛来してきました。
カニが大好物です。
撮影:相良直己
午前中の鳥観察情報
昼食時にウォッチングセンターに立ち寄りました。
スタッフが午前中に認めた鳥です。
これ以外にもいましたよ!
撮影:相良直己
大潮・干潮・絶好の探鳥日和
本日は、晴天、大潮で我々の探鳥時は干潮、絶好の探鳥日和でした。
撮影:相良直己
ダイシャクシギ
食後の干潮の干潟では、渚間水路から移動してきたダイシャクシギ3羽を観ることができました。
撮影:相良直己
午後の一休み
既に約1万歩。
すこし疲れました。
ここで少し一休み。
撮影:相良直己
コチドリ
擬岩の前にはコチドリが数羽、アオアシシギがいると聞いていましたが出会うことはできませんでした。
撮影:菊地幸雄
キンクロハジロ
最後に、淡水の上池へ戻ってきました。
旅立ち前の数十羽のキンクロハジロが、ホシハジロ、コガモなどと共に残っています。
撮影:相良直己