日 時 | 2019年2月17日(日) 天候:曇り後晴れ 風強い 気温:最低3.4度 最高11.8度 |
内 容 | 〜ムナグロかダイゼンか〜 今年度も、これまでと同じルートで江戸川河口、行徳自然保護区の探鳥会が、21名の会員の参加で、開催されました。3年連続の開催となります。今年度は49種+番外1種の鳥を観察できました。 江戸川河口では、数百羽のスズガモとホシハジロの群れは今年も圧巻です。 江戸川河口の今回のハイライトは干潟での4羽のチドリ。 会員の中で、ムナグロかダイゼンかで大論争が起きました。 上面体色は黄色味が強い黄褐色でありムナグロ、然しながら、河口の干潟で越冬するのは一般にはダイゼン、大きさは多少大きく見え、嘴も長く思えるが、それらは感じ方によるものであり判断は難しい。後日、会員の撮影した写真を集めて確認しました。識別ポイントは、「脇羽(ダイゼンは黒いがムナグロは淡褐色)、ダイゼンには短い後趾があるが、ムナグロにはない。」の二点。写真で確認したところ脇羽は黒くなく、後趾はありません。ムナグロと決定しました。行徳野鳥観察舎のスタッフに確認したところ、「これまでも江戸川放水路付近では越冬ムナグロの小さな群れが確認されていましたが、東京外環自動車道の開通により、後背地にあった空き地等がなくなりムナグロの越冬個体群もあまり見られなくなった。しかし、今シーズンは5羽の群れが越冬している」とのことです。識別の難しい、冬羽のムナグロ、ダイゼンの同定の大変勉強となる探鳥会になりました。 昼食後、江戸川河口を後にし、バスで行徳自然保護区に向かい、行徳野鳥観察舎 野長瀬様にご案内いただき、保護区内を探鳥しました。現在、野鳥観察舎の建物の解体工事中であり、これまでと園内ルートはわずかに変わります。このため、昨年は人気の的であったズグロカモメを見つけるのが今年は大変でした。例年2000羽もの賑わいをみせるカワウですが、今年は降雪の影響でカワウの営巣が難しくなり、営巣中のカワウの数は減っているとのことでした。 今年も、ウミアイサをはじめ多くのカモ類、4種のカイツブリ、4種のタカなど49種もの鳥たちに出会うことができました。 今回もご協力いただきました行徳野鳥観察舎 野長瀬様に感謝申し上げます。 報告 相良直己 |
認めた鳥 | オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クイナ、オオバン、ムナグロ、イソシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、セグロカモメ、トビ、チュウヒ、ハイタカ、オオタカ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン 計49種 番外:カワラバト |
参 加 者 | 21名 |
江戸川河畔で探鳥
撮影:関口英治
ムナグロ
大論争決着の証拠写真その1
“脇羽黒くない”
撮影:百瀬喬
ムナグロ
大論争決着の証拠写真その2
“後趾なし”
撮影:多葉田五男
スズガモとホシハジロ
撮影:野尻清敬
ホシハジロ
撮影:村松寿夫
ウミアイサ♀
撮影:村松寿夫
行徳鳥獣保護区の説明
撮影:岩本二郎
カワウのコロニー
撮影:野尻清敬
鳥獣保護区にて
撮影:関口英治