日 時 | 2018年11月25日(日)・26日(月) |
内 容 | 11/25(日)8:30am上野駅に集合し、8:54の新幹線で出発。11:13くりこま高原駅に到着。レンタカー3台で本日の最大のイベントである雁の大群の塒入り・落雁の観察場所:蕪栗沼に向け出発。途中の田で休むマガン(天然記念物、準絶滅危惧種)の群れに混じる黄金色のアイリングのカリガネ(絶滅危惧種)を観察する。ここは桑森さんと渡邊(俊)さんが下見で観察した場所のため簡単に見ることが出来ました。他の場所でマガンの群れの中に入っているハクガン(レッドデータブック情報不足種)、シジュウカラガン(絶滅危惧種)を観察することが出来ました。ハクガンは日米露で繁殖計画が実施され、シジュウカラガンは日露で繁殖・放鳥されているため日本でも見られることが出来るようになってきました。蕪栗沼に15:30頃着き、雁の塒入りを待つ間、ヒシクイ(天然記念物、亜種オオヒシクイは準絶滅危惧種、亜種ヒシクイは絶滅危惧種)、オオハクチョウ、トモエガモ、ミコアイサ、ヘラサギ等を観察できました。16:30頃、日没前後、刻々と色の変わる夕焼け空にウンカのように多くの雁の群れが塒入りをし始め、キリモミをして沼の水面に降りる雁(落雁)に見入ります。16:30〜17:00が最盛期で、その後も続いていましたが、暗くなり足元も見えなくなり、例年より寒くないのですが、少し冷えてきましたので、途中コンビニでトイレ休憩をし、17:30頃、本日の宿ウエットランド交流館に着きました。翌日11/26(月)4:30頃起床、5:00暗くやや小雨模様の中、出発。伊豆沼東側で待ちましたが、暗いためか沼に浮かぶ雁の群れがわからない。5:30頃、伊豆沼西側に移動し、日の出を待つ。雨のため曇っていた空が西の空から晴れはじめ、6:30頃の日の出までは水面からパラパラ飛び立つ程度であったが、6:30〜7:00には雁の群れが飛び立ち、上空でV状、L状、I状等20〜50羽の群れが幾重にも重なり合う。朝日をバックに壮大な雁の飛び立ちです。数回この飛び立ちを繰り返し、7:00過ぎには沼に浮かぶ雁は少なくなりました。また満月は過ぎていましたが、西の空の月をバックに飛ぶマガンも風流でした。明るくなり空腹になりましたので宿に帰り7:30から朝食。朝食が美味しい。8:30記念写真を撮り、出発。伊豆沼北岸の農耕地で探鳥。マガンの群れ、オオハクチョウの群れが見える。10:30頃になると田で休んでいるマガンの群れに飛んできたマガンの群れが加わる。この繰り返しでどんどん群れが大きくなり、マガンの群れが大きくなってゆく。朝飛び立ち食事を終え、仲間のいる安全と思われる場所に帰って休憩しているようだ。この中でハヤブサも飛び、畦に止まる。よく見るとオオハクチョウと並んでいる。さすがオオハクチョウ(10kg)に比べるとハヤブサ(1kg)は幼児のように小さく見える。11:00〜12:00野鳥観察舎より水鳥を見る。ここではマガンの大群が、雪をかぶった栗駒山をバックに、沼岸近くを泳ぐ。この中にシジュウカラガンも泳ぐ。カワアイサ、ミコアイサも見られた。周辺の藪で鳴くベニマシコも見られた。レストランで昼食後、内沼を通りくりこま高原駅に到着。レンタカーを返し、14:59発の新幹線に乗り、17:18上野着、解散。マガンの塒入り(落雁)、早朝の飛び立ち、昼に田で休む群れ等、さらに希少なカリガネ、ハクガン、シジュウカラガン、ヒシクイ等の探鳥と雁三昧の2日間でした。 報告 鈴木静治 |
認めた鳥 | ヒシクイ、マガン、カリガネ、ハクガン、シジュウカラガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ミコアイサ、カワアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、ヘラサギ、クイナ、オオバン、タシギ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、アオジ 計54種 |
参 加 者 | 計12名 |
マガンの群れに混じるカリガネ
登米市 撮影:野尻清敬
シジュウカラガン
登米市 撮影:野尻清敬
マガン
登米市 撮影:野尻清敬
早朝の探鳥
伊豆沼 撮影:野尻恭子
朝日とマガンの飛び立ち
伊豆沼 撮影:渡邉俊文
伊豆沼ウェットランド交流館前にて
撮影:野尻恭子
オオハクチョウの親子
登米市 撮影:野尻清敬
マガンの群れ
登米市 撮影:野尻清敬
マガンとヒメシジュウカラガン
伊豆沼 撮影:野尻清敬
マガン
登米市 撮影:野尻清敬