日 時 | 4月21日(土) |
内 容 | 春定番の葛西臨海公園探鳥会が今年も開催され、30名と大変多くの会員に参加いただきました。 毎年この時期に開催され、北帰行前のカモたち、冬鳥の小鳥たち、春の渡りのシギチに出会うことができ、毎年50種前後の探鳥ができる人気のコースです。 今年も1週間前の下見では、至近距離でクロツラヘラサギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギを観ることができ、ミヤコドリの大きな群れもみることができました。 オオルリも連日見られており、ウズラが話題になっています。 いやでも期待が高まります。 不安定であった天候が、本番当日は、一転して快晴、絶好の探鳥日和です。 葛西臨海公園は、臨海部の葛西臨海公園と、渚橋でつながっている島部の西の渚、東の渚の葛西海浜公園とで成り立っています。 東の渚は野鳥保護区となっており、探鳥での立ち入りはできません。 このため、探鳥は一般に3つのパートで行われます。 @ 葛西臨海公園 林間部での小鳥類を中心とした探鳥 A 葛西臨海公園の鳥類園でのシギチ、サギ類、カモ類、猛禽類、周辺林での小鳥たちと臨海部の海岸でのカモ類、カイツブリ類、カモメ類、シギチなどの探鳥 B 葛西海浜公園西の渚と周辺水路でのサギ類、カモ類、カイツブリ類、カモメ類、シギチの探鳥 で行われます。 探鳥会当日は、葛西臨海公園駅に9時全員集合後、まずは林間部の探鳥から始めました。 葛西臨海公園の探鳥では干潟の潮位によりその成果は大きく異なります。 下見時は大潮の午前中が干潮でしたので、まず西の渚から探鳥を始めました。 本番時は、中潮で干潮が午後の14:30です。 到着時は満潮の状態です。 干潟があまり出ていないので、お目当てのシギチは干潟のある東の渚の奥に集中していて、近くで観ることはできません。 このため、林間部 → 鳥類園 → 西の渚と順番に周り、15時頃鳥合わせして解散の予定としました。 林間部では、最近まで見られたシロハラ、アカハラ、アオジなどの冬鳥がまだ残っているはずなのですが、残念ながらツグミのみしか観ることができませんでした。 期待のオオルリも連日入っているとのことですが観ることができません。 昨年のアオバトのようなハプニングも無く、開始直後にオナガの群れが飛来してきたのが救いでした。 臨海部へ異動します。 かなたにアジサシが飛翔している姿が見えます。遠いためアジサシの同定はできませんでした。 行楽シーズンの土曜日であり、行楽客、釣り人が多く見られます。 このため、水路のカモ類は殆どみられず、スズガモとオオバンが見られる程度でした。 下見時にウズラに出会うことができた上の池の繁みへ行ってみます。 下見時には朝から晩まで30名程度のギャラリーがウズラを取り巻いていましたが、ギャラリーの姿が見えません。 情報では昨日抜けてしまったのでは・・・とのことです。 集合時間が早朝であったため、早めの昼食とします。 ウォッチングセンターの近くで昼食を摂りました。 下見時には、昼食場所の近くでクイナの声がし、3週間前にはクイナの姿を間近に見たのですが、本日は声も聞こえません。 上の池のカモも一週間でめっきり減りました。 先週見たオナガガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロは姿をみせず、オカヨシガモ、キンクロハジロがかろうじて残っていました。 ツバメが舞い、カイツブリの声が響きます。 食後は、時計回りで汽水の下の池の周りを回りました。 ここでも残念ながら擬岩の観察窓前でコチドリを観たのみで他のシギチに出会うことができません。 昼休みに確認した、ウォッチングセンター・スタッフの話では、数日前からアオアシシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、ハマシギ等が入っているとのことでしたが・・・ ウォツチングセンター近くの観察窓の真下に一羽のゴイサギが。 手が届くほどの近すぎるゴイサギ、真っ赤な目が印象的です。 西の渚に向かって移動します。 干潮の時間になり、旧江戸川河口前に三日月干潟が現れます。 約30羽のミヤコドリが羽を休めています。 コアジサシが飛んでいます。 大潮並みの広い干潟にはダイサギ、コサギ、アオサギが餌をついばみ、ブラック・フェースに変わったユリカモメやウミネコ、カモメなどの姿も見えます。 サギ類に混じって2羽のシギが見えます。 アオアシシギです。 西の渚に渡ります。 干潮になり、十分に干潟は広がっていますが、残念ながらシギチの姿は見られません。 下見時には水路対岸の東の渚の岩礁にクロツラヘラサギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、オオソリハシシギ、オバシギが至近距離に出てくれたのですが・・ 行楽客が沢山入っている故なのかも知れません。 スコープで遠くの東の渚を観察します。 クロツラヘラサギが見えます。 大きなシギも。 遠すぎてダイシャクシギがホウロクシギかは判別できません。情報では、ダイシャクシギが4羽、ホウロクシギは1羽のみとのことなのでダイシャクシギとしましょう。 強い風が吹いてきました。 予定より早め、西の渚で鳥合わせをして、14時半に解散することとしました。 同時期に開催した昨年は48種、一昨年は49種と50種前後の観察をしていますが、今年は41種プラス番外1種でした。 猛禽も全く現れず、期待が高かっただけに多少残念な探鳥会となりました。 報告 相良 |
認めた鳥 | キジ、オカヨシガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クロツラヘラサギ、バン、オオバン、コチドリ、ミヤコドリ、ダイシャクシギ?、アオアシシギ、コアジサシ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ 計41種 番外:カワラバト |
参 加 者 | 計30名 |
探鳥
撮影:相良直己
獲物を探すコアジサシ
撮影:新堀正則
探鳥
撮影:相良直己
アオサギ(交尾)
撮影:野尻清敬
近すぎるゴイサギ
撮影:新堀正則
探鳥
撮影:相良直己
コチドリ
撮影:野尻清敬
アオアシシギ
撮影:相良直己
クロツラヘラサギ
撮影:野尻清敬