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志村さんのコメント(2010/10/30)
最新のカモメ類の分類は、Olsen and Larssonの「Gulls of North America, Europe and Asia」などに従うのが一般的です。
同書の学名はLarus heuglini‘taimyrensis’ですから、和名は「所謂ホイグリンカモメ」でもいいのですが、このグループは、Larus heugliniとLarus vegaeとの交雑個体群であるという説に傾きつつあります。 私は「ホイグリンカモメ」はLarus heuglini heugliniのみを指すべきだと考えます。どうしても和名で呼ぶなら「タイミルカモメ」、「タイミルセグロカモメ」とした方がいいのでしょうが、新たな和名を使えば、さらに一般の混乱を招くだけで、それも好みません。因みに、野鳥の会の「フィールドガイド」の新版では、古い分類に従って「ニシセグロカモメLarus fuscus」としています。解説者の不勉強です。 「所謂ホイグリンカモメ」という所以です。学名で呼べばいいのではないかと思っています。 ps。この時期‘taimyrensis’は多数通過しています。昨日も、九十九里、銚子で多数個体を見ました。 |
志村英雄 |