中野さんより「丸腰のウグイスとカルガモ」のお便りを頂きました。
「丸腰のウグイスとカルガモ」----------中野久夫
1.丸腰のウグイス
風切羽・尾羽の抜けたウグイス
7月11日の手賀沼定例探鳥会の時、ヒドリ橋近くのヨシ原で、 写真のように、風切羽と尾羽のすべてが抜けおちて丸腰に なったウグイスが、ヨシの枯れ茎の上にあがって盛んに囀って いました。ウグイスは「繁殖後完全換羽」タイプの鳥ですが、 風切羽と尾羽が一度に抜落ちることはなく、秋季(8〜10月 にかけて)風切羽・尾羽が徐々に換羽して行くとのことで、写 真のようにすべて抜け落ちて丸腰になるのは、何かの事故のた めではないかとのようです。このような事故換羽では羽はすぐ に生えてくるとのです。撮影:中野久夫さん、平成21年7月11日、柏市・大井新田先
風切羽・尾羽の抜けていないウグイス
撮影:中野久夫さん、平成16年1月1日、東京都水元公園
2.丸腰のカルガモ
風切羽の抜けたカルガモ
7月11日の朝、北新田の2号排水路に写真のように風切羽 が抜け落ちて丸腰になった、換羽中のカルガモの群れががいまし た。一般にカモ類は子育て時期の半ば(7月中旬〜8月中旬)に、 風切羽が一度に抜け落ち、短い間に換羽をすませます。飛べない 期間は一カ月前後のようで、その間はヨシ原などの中にかくれて いることが多いです。撮影:中野久夫さん、平成21年7月11日、我孫子市北新田
風切羽の抜けていないカルガモ
撮影:中野久夫さん、平成21年7月15日、我孫子市久寺家(金谷水門)
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