古 賀 嗣 朗 の 世 界 2014

―スリランカの鳥―

昨年、2013年2月10日(日)〜17日(日) スリランカ探鳥旅行をした。野鳥約100種撮影したが、ここに40種紹介します。
スリランカは、16世紀初めから500年以上もの長きに亘って、ポルトガル、オランダそしてイギリスの植民地になった。スリランカ として独立を果たしたのは、約40年前の 1972年、つい最近である。セイロン紅茶で有名だが、独立前のイギリス連邦セイロン自治領時代から来た名称である。鳥の和名も未だにセイロン〜であるが、新英名図鑑は全て Sri Lanka〜に変更されているので、私もスリランカ〜とした。スリランカでは 約450種観察され、27種も固有種がいる。国立公園や森林保護区に多様多種集中して棲んでるという。

固有種:8種
日本鳥:6種

  • 01

    01 スリランカヤケイ♂(固)

    固有種で国鳥。若冲の描く日本の鶏に似て色彩豊かで美しい。

  • 02

    02 スリランカヤケイ♀(固)

    外人が地面に横這いになって直ぐ近くににじり寄り、大レンズでパチパチ撮っていた。

  • 03

    03 タカサゴクロサギ(日本鳥)

    日本(136)では非常に稀な迷鳥。幸いにもスリランカで1度だけ見れたのは嬉しい。

  • 04

    04 シロガシラトビ

    日本で「今後記録される可能性ある鳥」の1種。コロンボ近くの青空に舞ってくれた。

  • 05

    05 シロハラウミワシ

    高地ヌワラエリアで降雨直前曇り空に舞ってくれた。この後大雨になり探鳥中止に。
    日本で「今後記録される可能性ある鳥」の1種。トビの角尾とワシの凸尾が判る。

  • 06

    06 カンムリワシ(日本鳥)

    日本(347)では八重山諸島の留鳥。飛行中下面の斑模様が特徴で、識別出来る。

  • 07

    07 カワリクマタカ

    広く分布。シンハラジャのロッジの使用人が口笛を吹くと、飛来したのに驚いた。

  • 08

    08 インドトサカゲリ

    赤い鶏冠の本種と 黄鶏冠のキトサカゲリを見た。鳧独特の長い脚をしている。

  • 09

    09 キンバト(日本鳥)

    日本(77)では先島諸島に分布するも、見たことはなかった。シンハラジャのロッジに来た。

  • 10

    10 ムネアカアオバト

    ブンダーラ国立公園の樹上にいた。赤、紫、青、黄、緑、灰、黒などの色を帯びている。

  • 11

    11 オニカッコウ(日本鳥)

    日本(180)では迷鳥。カラス類、ハゲミツスイ類、コウライウグイス類などに托卵する。

  • 12

    12 アカガオバンケンモドキ(固)

    固有種。シンハラジャの頭上の樹間にいた。上向き撮影で首が痛くなった。

  • 13

    13 オオバンケン

    姿形のそっくりなバンケン(L38、日本で迷鳥)より一回り大きい(L48)。

  • 14

    14 スリランカガマグチヨタカ

    シンハラジャの森を掻き分け、ガイドが案内した目の先に。雌雄寄り添っていて逃げない。
    雌が後ろ向きで残念。翌日再挑戦に行くも もぬけの殻。

  • 15

    15 カンムリアマツバメ

    ブンダーラの樹枝に休んでいた。ジープから伸び上って小さな隙間から撮る。

  • 16

    16 ミドリハチクイ

    水辺で2羽戯れていた。喉が青く、尾の先に2本針状の羽が伸びている。

  • 17

    17 ハリオハチクイ

    喉が茶で、尾に針状の羽が伸びている。口を開けて虫を追う姿や2羽で飛び交う姿も見た。

  • 18

    18 チャガシラハチクイ

    喉は黄色っぽく、頭が茶色で、尾に針羽がない。いづれも敏捷に飛び、舞う姿は美しい。

  • 19

    19 コウハシショウビン

    初日、映画「戦場に架ける橋」のロケ地となったキトルガラで、キャラニ河を丸木舟で渡った。
    幅25cm程くり抜いた中に立ったまま乗る。片側に転倒防止の木が付いている。
    向こう岸に到着直前、幸運にも頭上の鋼線に止まった。

  • 20

    20 アオショウビン(日本鳥)

    日本(379)では迷鳥。初日朝探、朝日の出た頃、橋の直ぐ下に来た。その後あちこちで見た。

  • 21

    21 キビタイゴシキドリ(固)

    固有種。嬉しいことに、シンハラジャのロッジの食堂窓辺近くに来た。

  • 22

    22 スリランカコサイチョウ(固)

    固有種。初日朝探からの帰り、ホテル前の庭、木の実を食べに来ていた。見たのはこの1回。

  • 23

    23 ヒメコガネゲラ

    英名はWoodpecker でなく、Goldenback 又は Flameback という。背の色が鮮やかだ。

  • 24

    24 スリランカサンジャク(固)

    固有種。図鑑の表紙を飾る色鮮やかな鳥だ。シンハラジャの森で近くを飛び回ってくれた。

  • 25

    25 スリランカサンジャク(固)

    山鵲、カラスの仲間なので、声は推して知るべし。尾の裏側は白黒の斑模様だ。

  • 26

    26 オウチュウ(日本鳥)

    日本(414)では数少ない旅鳥。深い凹尾が特徴で、全身黒いが、口角の小さな白斑が目印。

  • 27

    27 シロハラオウチュウ

    姿形はオウチュウに似ていて、腹が白っぽい。初日キャラニ渓谷で見た。

  • 28

    28 カザリオウチュウ

    成鳥は尾の両端が長く伸びて先端に羽がある。写真のはまだ短く、頭頂に冠羽がある。

  • 29

    29 エボシヒヨドリ

    シンハラジャの森で一度だけ出会う。和名は、エボシというよりズグロヒヨドリが似合う。

  • 30

    30 シリアカヒヨドリ

    あちこちで見た。尻が赤いのが特徴だが、ズグロで頭頂が尖って見える。

  • 31

    31 キマユヒヨドリ

    シンハラジャの森で一度だけ出会う。全身黄色っぽいので、眉の黄色は目だたない。

  • 32

    32 シロガシラクロヒヨドリ

    頭も黒いのに和名がシロガシラクロヒヨドリとは。調べたら英名Himalayan Black Bulbul で、図鑑「Birds of East Asia」 p338/339に Hypsipetes leucocephalus のイラストがあった。

  • 33

    33 マミジロオウギビタキ

    名前の通り、眉白く、尾を扇状に開く。残念にも、開いた時は遠くて写真がボケた。

  • 34

    34 カワリサンコウチョウ♂

    雌は13日ウダワラウェで見たが、幸運にも、雄を15日シンハラジャのロッジ裏で見た。

  • 35

    35 カワリサンコウチョウ♀

    雌赤褐色で雄は白色。頭は黒いが、体や長い尾は真っ白で、ヒラヒラ飛ぶ様はパラダイスだ。雌の尾は短いが、写真の尾は長めに見える。もしかしたら、赤褐色の雄かも?。

  • 36

    36 スリランカマミジロマルハシ(固)

    固有種。シンハラジャの藪に隠れて動き回る所に出会った。眉白く、嘴が丸く湾曲している。

  • 37

    37 ズグロインドチメドリ

    同じく、シンハラジャの藪で出会った。目の周りが黒っぽく、嘴は短い。

  • 38

    38 スリランカジツグミ(固)

    固有種。シンハラジャの通路に出てきて、採食していた。近くを動き回ってくれた。

  • 39

    39 チャムネサメビタキ

    シンハラジャの小道を登っていると、枝に止っている鳥を見つけた。コサメに似ている。

  • 40

    40 クリセタイヨウチョウ

    雄は頭と体が濃紫で、腹が黄色だ。花密を吸うため比較的に長い嘴をしている。

  • 41

    41 ムラサキタイヨウチョウ♂

    雄は全身濃紫だが、エクリプス時、黄色の腹に黒筋が入る。

  • 42

    42 ムラサキタイヨウチョウ♀

  • 43

    43 クリムネタイヨウチョウ

    三者の内、嘴が一番長い。雄は全身濃紫だが、雄若鳥は腹が黄色で、喉に黒斑がある。

  • 44

    44 スリランカメジロ(固)

    固有種。ヌワラエリアの朝探で1度きり出会う。スリランカメジロとハイバラメジロの2種いる。特徴は、嘴が長め、上面が暗緑色、下面が脇腹も含め白色である。ヌワラエリア高地に分布。ハイバラメジロは日本のメジロに似ていて、スリランカ全土に分布。