希少鳥類を考える
〜ヤンバルクイナ、トキ、
アホウドリの保全から〜
公益財団法人 山階鳥類研究所
副所長 尾崎 清明 氏
〜ヤンバルクイナ、トキ、
アホウドリの保全から〜
公益財団法人 山階鳥類研究所
副所長 尾崎 清明 氏
講師のご紹介
公益財団法人 山階鳥類研究所 副所長 理事
渡り鳥の生態研究(鳥類標識調査)に従事
日・中トキ保護事業に協力
ヤンバルクイナの発見、ツル類の渡り研究に従事
東南アジア諸国で鳥類標識調査研修会を開催・指導
東邦大学理学部生物科卒業
理学博士
講師からのメッセージ
世界の鳥類約1万種の14%が絶滅の危機にあります(IUCN)。
日本のレッドリストでも約700種のうち14%が絶滅危惧種であり、状況は年々悪化しています。日本の絶滅危惧種のなかで鳥類16種は保護増殖事業計画が策定されて、具体的な保護対策が進められています。
私の関わっているヤンバルクイナ、トキ、アホウドリに関しては、個体数の増加も見られており、幸いその保全対策が実を結びつつあります。これら3種の生息環境や置かれてきた状況はそれぞれ大きく異なりますが、いずれも希少鳥類保全の成功例と言えるでしょう。
その保全の歴史や現状から、私たちは何を学ぶことができるか検証したいと思います。
さらに、まだ残された課題についても確認してみましょう。
保全活動の様子
ヤンバルクイナ 野外復帰の試験放鳥
トキ 保護の為に捕獲
アホウドリ 繁殖地保全の雛移送