探鳥風景

オオヒシクイ

日  時2024年1月7日(日) 8:00〜15:30 天候:曇り時々晴れ
内  容

車5台20名の参加予定でしたが、体調不良等で前日に2名、当日1名キャンセルとなり、結局、17名の参加者で予定通り8時過ぎに我孫子駅を出発、1時間弱でトイレ休憩場所の稲敷市役所に到着。最初の目的地の「江戸崎(稲波干拓地)のオオヒシクイ飛来地」に9時15分頃には到着。先ずは田んぼで休むオオヒシクイを観察。今年は11月から飛来が始まり前日の記録で85羽とのことでしたが、田んぼに見えたのは50羽余で、二番穂の中に隠れていたのかも知れません。一昨年のピークでは200羽余でしたので、今年はやや少ないようでした。小野川のオナガガモは相変わらず大群で、コガモやヒドリガモも少し見られました。

ここでは、猛禽類も期待の鳥ですが、運よく、最初にチュウヒがカラスにモビングされて低空に現れ、同じように高空にもカラスにモビングされる猛禽が、望遠鏡で確認すると何とコミミズクでした。その後には、ハイイロチュウヒも近くを飛んで大満足、タゲリを確認すると10 時過ぎには江戸崎を離れ、次の探鳥地「和田岬」へ。

10時30分頃に和田公園に着き、早速探鳥開始。今年は下見でアカハラ、ビンズイ、タヒバリが多く見られましたが、当日もシロハラ・アカハラ・ツグミが、ビンズイ・タヒバリも良く見られ、ビンズイとタヒバリの違い、識別ポイントなどを確認しました。霞ヶ浦のカモは大半がヒドリガモで、逆光と風で湖面が波立ち、とても見難い中での観察でした。

12時30分頃には昼食を終えて、和田公園を後にし、次の探鳥地「本新地区」の蓮田へ。当初計画での探鳥地は甘田干拓地でしたが、昨年から干拓地が農地に改良されて葭原が小さくなったため、猛禽類や葭原の鳥が少なくなっており、探鳥地を浮島周辺の蓮田に変更しました。下見では珍鳥のソリハシセイタカシギが見られたので探しましたが、残念ながら見当たらず。ですが、下見では見られなかったオオハシシギ17羽の群れが比較的近くで観察できました。次は浮島の蓮田で、いつもの鉄塔下に駐車し、蓮田でシギチを探しました。ここでは、数は多くありませんが、限られた蓮田にコチドリやタカブシギ・トウネン・オジロトウネンなどが見られ、それなりに楽しめました。

14時50分頃には蓮田を撤収し、帰路で甘田干拓地を走りながら鳥を探すと最後に電柱に止まるチョウゲンボウが見られました。これで探鳥は最後とし、トイレ休憩・鳥合せ場所の「直売所しもふさ」へ、鳥合せでは62種と思いのほか多い記録となりました。現地解散の後は直売所で買い物をすませて、我孫子には5時過ぎには着くことができました。

今年最初の遠出探鳥会は、少し風が吹き曇り空で時々晴れ間がのぞくような寒い一日でしたが、期待通り多数の鳥と出会え、充実した探鳥会になったのでは思います。

報告 桑森 亮

認めた鳥 亜種オオヒシクイ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、ミコアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、タゲリ、ハジロコチドリ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、オオハシシギ、タカブシギ、イソシギ、トウネン、オジロトウネン、ユリカモメ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ノスリ、コミミズク、カワセミ、コゲラ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、カワラヒワ、シメ、カシラダカ、アオジ
計62種 番外:ドバト
参 加 者17名


江戸崎探鳥風景

 

コミミズク vs. ハシボソガラス

 

ハイイロチュウヒ

 

タゲリ

 

アカハラとツグミ

 

ビンズイ

 

タヒバリ

 

シメ

 

ジョウビタキ

 

オオハシシギ

 

タカブシギ

 

オジロトウネン

 

撮影 渡邉 俊文、相良 直己、関口 英治、桑森 亮